以前洋服購入時に決めている買い物ルールについて記事にしていました。
生きている間に自分が所有できるもの、身に着けられるものには限りがあります。
世に数多ある製品の中から人生を共にするアイテムを選びとるにはそれなりに基準を有しておく必要がありまして。
先日新たなジュエリーを購入したのでこれを機に改めて自分のジュエリー選びのルールをまとめてみました。
買い物上手を目指してリサーチすることが趣味の一般人、
ジュエリーに関してはここ数年で集め始めた初心者です。
少し前に流行ったバッグレポよろしくジュエリーレポのような気持ちを持ちつつ、なるべく普遍的になるように書き起こしてみました。
ジュエリー玄人の読者様はぜひご自身の基準と比べてご指南くださいませ。
アイテム選び
ファインジュエリーを選ぶ
素敵なデザインのファッションジュエリー、アクセサリーは多いものの、ファインジュエリーと比較するとどうしても寿命が短い印象です。
それはデザインの流行という意味でも、素材という意味でも言えます。
一目惚れ!絶対買わずに後悔したくない!というデザインの時のみにして基本はその資金をジュエリーに回した方が長く楽しむことができると思います。
とはいえ、シャネルのコスチュームジュエリーは毎回可愛くて、顧客の方は抗うのが大変だと思います。イヤリングも毎シーズン展開あるそうなのでそのうち買ってしまう予感もしています…
ピアスはもう開けない
今は穴を開けない人も増えてイヤリングが再び市民権を得たように思いますが海外ジュエラーの製品の作りはほとんどピアスのみ。一部イヤリング加工が可能なデザインもありますが数は限られます。素敵なデザインでもピアスの展開のみでがっかりすることはありますが、お陰で財布は守られています。
私の周囲では大学デビューで開ける方が多かったものの、年齢を重ね穴が塞がったと聞くことも増えました。仕事関係で着けられない、ホールが重みに耐えられなくて、など理由は様々ですが今ピアスホールが開いていないのであればあえて開けないままにしておくのも一つの手です。
肌弱民としては穴を開けた箇所に触れるため他のアイテムと比較してピアスはアレルギーを起こすリスクが高いという点も気がかりです。
また、イヤーカフやイヤリングで素敵な品が見つけられた時はその分喜びもひとしおです。
ピアスに限らず自分のライフスタイルにそぐわないアイテムは除外して考えるとぐっと選びやすくなる気がします。
リングよりもバングル、イヤリング
これは最近加わったルールなのですが、ここ最近体重の変動が大きかったため連動して指周りのサイズも変化が激しかったです。そのためリングを買うことのリスクが大きく感じられるようになってしまいました。
まだまだ手持ちのリングでは物足りないので素敵なものがあれば迎え入れたいのですがもう少し体型が安定してからにするつもりです。
それまでの間は予算を抑えて買い物するか、その分の資金を先にバングルやイヤリングなどの大物に回すことになりそうです。イヤリングは当然サイズの変動がありませんし、経験上手首周りは指先ほどサイズの変化がなかったのでたとえ体型が変化したとしても長く着用できそうです。
ネックレス・ブレスレットはくるくる回る前提で選ぶ
モチーフが可動式のタイプは絶対に絶対にくるくる回ります。モチーフの箇所がチェーン部分よりも重たいので宿命ですね。それが気になってストレスになるようでしたら全体が均一なデザインのものにしておくと気兼ねなく使えます。
最近あるブランドでテニスブレスレットを購入したところ均一なデザインなので回転のストレスは一切なくしばらくは大満足でした。(しばらく、と限定する理由は後述しますが次買う時はバングルにしようと決心しました。)
また、リングに比べてブレスレットやイヤリングは落としたという話を聞くことが多いように思うので外れにくい構造を選ぶという観点も忘れてはいけません。
ネックレスを長く愛用したいなら注意したいこと
ちなみに、ネックレスはどんなにおしゃれな先輩方でも皆全然つけなくなったとおっしゃいます。あの小さい留め具を留めたり外したりが億劫になり金具を触らずにそのまま被れるロングタイプばかりになるそうです。(なので裕福なマダムの集まるイベントではVCAアルハンブラの20モチーフをよくお見かけします。)
ネックレスを購入したくなったらモチーフの大きさ以前にこのことをぜひ思い出してください。
オペラの長さが若い時から似合うとは限らないので、個人的にはネックレスは40代まで愛用できたら合格、その後は長いものに買い替えと割り切るのが正解のような気がします。
ウォッチはレザーベルトよりもメタルブレスレット
関連してウォッチの話になりますが、レザーベルトは交換が前提になっているもので当然劣化します。
ベルトを付け替える楽しみもありますが、私が以前購入したモデルはベルトの取り扱いがほとんどなくなり、オーダーでしか入手できなくなってしまいました。オーダーでもいつまで取り扱いがあるかわからない状態なのでメタルブレスレットにしておけば良かったなと後悔しています。
メタルブレスレットはコマを足したり減らしたりすることでサイズの変動にも対応可能です。
素材
パールは急がない
パールは大好きですが経年変化していく素材です。それさえも愛さなくてはいけませんが、早くから無理に購入しておくものではないかと思います。
冠婚葬祭用の定番品以外は必要になった時、あるいは欲しいものに出会った時に初めて購入で十分だと考えています。
日本が誇るTASAKIやMIKIMOTOのお品、本当に素敵ですよね。
シルバーよりもゴールド、プラチナ
個人的にはシルバーの酸化がどうしても苦手です。専用クロスなどで磨くのは一見簡単そうですが細かな装飾部分はどうしても磨きにくいため不器用仲間にはおすすめしづらい素材です。
シルバー製品のメリットとしてはティファニーなどの有名ジュエラーの商品であっても比較的安価に求められることですが、お手入れできる性格かどうかは重要なポイントだと思います。
今は金の高騰もありゴールドの資産価値が注目されていますね。私は親戚が戦後を生き抜く際に指輪などの宝飾品を食べ物に交換していたと聞いてからバッグよりもジュエリーに、特にゴールドアイテムに予算をかけたいと考えるようになりました。
もちろん売却を前提に購入するのではなく長く愛用したいものを見つけて購入しています。
そのような事態を経験しないのが一番ですがいざという時に自分の身を守れれば宝飾以上の意味があるのかなと思います。
さらに選べるなら、地金はローズゴールド
パーソナルカラーはプロ診断を受けられておらず、長年オータムだと思っていたのですが最近真相がわからなくなってしまいました。
そのためゴールドとシルバーどちらが似合うのかも正直わからないのでダイヤモンドのアイテム以外は好みのローズゴールドと決めておくことにしました。市場の大半はイエローゴールド・ホワイトゴールド・シルバー・プラチナが占めているかと思いますのでまず母数をぐっと絞ることができます。
個人的には最も安全と言われるプラチナの結婚指輪でアレルギーを起こしたことがあるほか、ホワイトゴールドはロジウムメッキでコーティングされているのでメッキが落ちて変色した場合は再度メッキがけが必要というメンテナンスの難易度の高さも理由に挙げられます。
無論、それだけが理由ではなくローズゴールドの柔らかな印象が好みであることが一番の理由です。ただ年齢を重ねるとローズゴールドが似合わなくなったという話も聞いたことがあるのでその点は自身で経験してみないと分からないのかなと観念しています。
デザイン
滑らかなデザインを選ぶ
滑らかなデザインとはどういうことかというと具体的には冬のニットトップスに引っ掛からないかどうかです。引っ掛けやすいデザインは着用中のストレスが溜まるので避けています。
エタニティリングを選ぶ時もダイヤの大きさより留め方を重視しました。レール留だと滑らかで購入から数年経った今も満足度が非常に高いです。
私はそそっかしいので石が大きいのもすぐぶつけそうでリングでは避けています。
可愛いモチーフよりもシンプルで美しいラインのものを選ぶ
私が顔タイプフレッシュであることにも起因していますが可愛いものがあまり似合いません。哀しみ。アルハンブラも学生時代から買いたい!と思い続けてきましたが、いざ当ててみると全然似合わなくて…
そのうち一般に流行りすぎて少し熱が冷めたので諦めがつきました(もちろん度重なる大幅価格改定の助けもあり…)
貴重な資金を割くならば当然似合うものに投じるのが賢明です。
また、キャッチーなモチーフものよりはシンプルな曲線・直線デザインの方が普遍性があり長く愛用できる可能性が高いと思います。
bijou de M(ビジュードエム)のこちら、ハートリングの中ではシンプルなデザインなので気に入っていますが、後から考えると私には少し可愛過ぎたかもしれません。
地金アイテムは平面が少なく丸みのあるデザインを選ぶ
平面はどんなに丁寧に扱っても傷がつきますね。傷も愛せ、とは言われますが気になる方には平面よりも曲線的なデザインの方が後悔しにくいと思います。
その点ペルレはとても扱いやすく優秀でした。
最後に
老舗ジュエラーで選ぶ
最後に、購入する場所について。数多のショップの中から私はなるべく老舗ジュエラーで購入するよう意識しています。
それ以外の場所で購入する際は購入と同時に価値がなくなるものと考えてファッションジュエリーを買う際と同じくらい吟味します。
(この考え方だと後発のジュエリーショップが育ちにくくなってしまうのでなんとも悩ましいですね。真に優れたショップであれば淘汰されずに生き残っていくと信じるほかありません…)
老舗ジュエラーは流行以上の価値があると考える人が多いので長く続いていると考えられますし、修理サービスが充実していてメンテナンスしながら継承していきやすいと考えられます。
先日購入したテニスブレスレットも、実はすぐに切れてしまって正直あまりいい思いはしませんでしたが、それでも修理できるというのは救いでした。
ブランドの分からないデザインであるエタニティリングやテニスブレスレットはノーブランドで予算を抑える、という考え方の方も多いですが私は審美眼に自信がないのでジュエラーで選び結果満足しています。
SNS上の着用画像をたくさん見てシミュレーションする
これは現代ならではの手法でみなさんも既にやられていると思いますが、着画ほど参考になるものはありません。
まず、モデルさんの細い指(手首、首元etc.)よりもリアリティがあるので自分が身に付けた時に近いイメージができます。
加えて、他ブランドのアイテムとミックスしたコーディネートは公式画像では絶対に見られないので自分が実際に購入した後の合わせやすさも考えることができます。
妄想ウィッシュリストを作成する
SNSではよく見かけますがウィッシュリストを作って買う優先順位を考えてみたり、手持ちとの相性を考えたりするのもおすすめです。その時間さえも楽しいですし、何より働くモチベーションになります。
私はTASAKIのダイヤモンドRGバングル、MIKIMOTOのパールリング、フリヴォルRGのイヤリング、ペルレRGのバングル(VCAはオーダーストップばかりで買える日は果たして来るのか…)あたりはいずれ集めたいなと思っていますがもうテイストがバラバラですね。
そんなに盛りもり同時につけるつもりはありませんが、購入まで精査を楽しみたいと思います。